普通のiPhoneで一眼カメラに近い写真を撮りたくて
試しに購入してみた2本の外付け望遠レンズ。
(ポラロイドの5倍とエレコムの8倍)
ならば、野外ではどうなのか。
・光の条件
・距離による写りの違い
・撮影環境による違い
などの条件をそろえて
・iPhone標準レンズ
・iPhone+ポラロイドx5倍
・iPhone+エレコム8倍
のそれぞれで等倍~デジタルズーム2倍から5倍。
さらに一眼カメラ2台(それぞれ50mm、135mmレンズ)
を加えて撮り比べる!
そう意気込んで撮影に出かけました。
ですが──
撮影を終えてデータを見返したとき、
正直、少し立ち尽くしました。
何が良くて、何が悪いのか。
漠然とし過ぎていて混乱に陥ってしまいました・・。
今回はそんな、
真面目に検証しすぎて迷子になった回です。
(余計に混乱するため
デジタルズームは実用範囲の紹介のみ、
一眼カメラでの撮影結果は省きます)
今回の検証で分かったこと
先に結論をお伝えすると
・デジタルズームの実用範囲は2倍まで
・日陰では外付けレンズでも大きな破綻は出にくい
・逆光はレンズの差がかなり出る
・ポラロイド5倍はピンボケやフレアが出やすい
・エレコム8倍はピント合わせがかなりシビア
ただし今回の検証は、
条件を詰め込みすぎて正確な比較にはなりませんでした。
次回は条件を整理して、
エレコム8倍、ポラロイド5倍とも単独で再検証します。
iPhone+外付け望遠レンズ比較(同条件)

iPhoneの標準レンズと比べて
外付け望遠レンズを装着すると、
愛犬の写りはどう変わるのか?
実写で検証しています。
今回の撮影環境

今回の検証は望遠レンズということで
広くて人の少ない公園内で撮影を行いました。
撮影条件は次の通りです。
・レンズ:iPhone標準/ポラロイドx5/エレコムx8
・すべて手持ちで撮影
光の条件は
・日陰
・ほぼ逆光
・木漏れ日(斜め逆光)
この3パターンで撮影しました。
また逆光と木漏れ日のシーンでは、
距離を変えて撮影しました。
※全ての画像は無加工(3:2サイズでのトリミングのみ)です。
検証1:日陰
日陰では光が安定しているため、
レンズそのものの写りを確認しやすい条件です。
今回は約4.5メートルほどの距離で撮影しています。
iPhone標準カメラ

安定感を感じるいつもの写り。
風景としては自然な写りで、
バックの梅の木がバランスよく収まった写真です。
ただし、愛犬が主役というには
犬のサイズが小さすぎると思えます。
iPhone+ポラロイドx5倍外付け望遠レンズ

パッと見は悪くない印象。
背景はうまく整理され、
愛犬と梅の枝に視線が集まる構図になっています。
ただし、ピントが梅の木の枝に合ってしまい、
残念ながら愛犬はピンボケ・・。
ポラロイド5倍の個別記事で詳しく紹介しますが、
周辺減光(4隅が黒くなる現象)もかなりはっきり出ています。
iPhone+エレコム8倍外付け望遠レンズ

同じシーンで撮ったとは思えない
一目で望遠の絵と分かる感じ。
エレコム8倍だと距離が足りず、
周囲の梅の木は全く写らなくなります。
レンズの特徴して、
・外周が渦を巻いたように流れる
・玉ボケも外側に行くほど米粒状になる
望遠特有のクセが見えました。
ただし、ピントを合わせるのが難しくて
わずかに甘くなりがち。
日陰での検証結果まとめ
日陰では、
レンズの焦点距離=陣取る位置の差。
で使い勝手が異なるのは当然として、
iPhone標準はもちろん、
2本のレンズともに悪くはない手ごたえでした。
ただし
・ポラロイドx5 → 周辺減光
・エレコムx8 → ピントのシビアさ
が見え始めます。
この時点ではまだ
迷走している事には気づいておりませんでした。
検証2:逆光

次に、カメラが苦手な逆光環境です。
普通は極力避けたい
一眼カメラでもかなり手こずる苦境ですね。
でも、メリットとして
・キラキラした玉ボケが出やすい
・愛犬の毛並みが美しく輝く
といった特徴があります。
まずは撮影していた場所の雰囲気です。
iPhone標準カメラ(約3m)

石のオブジェに座らせた愛犬を
約3メートルの距離から撮影。
太陽が画面に入っていますが、
フレア(光の帯がでたり白くなったりする現象)は
ほとんど発生していません。
逆光で愛犬の輪郭に
きれいな縁取りが出ています。
iPhone+ポラロイドx5倍望遠レンズ(約3m)

周辺減光が変なのは置いておいて・・
背景に圧縮感が出て
望遠らしい絵でかなり好みな感じです。
ただし、全体的にフレアの影響で白っぽく。
ピントもかなり甘いという、
かなり惜しい結果となりました。
エレコムx8倍望遠レンズ(約3m)

今回も望遠らしいアップ。
ですが、ピント合わせが甘くて
顔ではなく背中に合ってしまっています。
背景の玉ボケは
中心付近は悪くない感じですが、
外側に向かうほど米粒状になっていき
愛犬の左側は妙な感じとなっています。
iPhone標準カメラ(約10m)

風景写真としてはありですが、
もはや犬の写真とは言えないレベルのサイズ¥・。
先の距離では目立ちませんでしたが、
画像の左下に小さなゴースト(光の玉みたいなの)
が発生してます。
iPhone+ポラロイドx5倍望遠レンズ(約10m)

景色の整理され方は悪くない印象。
ただし、愛犬が小さすぎるので
もう少し(5~7m位)近寄るのが
適切かもしれません。
ポラロイドx5は背景の圧縮効果はかなり出ており、
印象としては悪くありません。
ただし愛犬はかなりのピンボケ。
加えて毛の周りがブワって
感じに滲んています。
ちょっとわかりづらいですが
全体的に白っぽくなっているのも気になります。
iPhone+ポラロイドx5倍望遠レンズ(約10m)

個人的に良い感じ!
エレコム8倍で初めて、
背景とのバランスが良い印象でした。
・愛犬のサイズ感
・背景の圧縮感
とも、とても望遠らしい感じです。
まあ、背景の柵の歪みは気になりますが・・
お値段を考えれば
目をつむるべきですね。
ただし、もともとピント合わせが
非常にシビアな事に加えて
日差しが強いため
iPhoneの画面が良く見えない。
なのでヒット率は1割もありませんでした。。
(iPhoneの画面を明るくしなければダメ
とこの時点では気付いてませんでした)
外付け望遠レンズのフレアとゴーストの違い
逆光カットを見返すと
レンズごとのフレアの出方にも違いがありました。
ポラロイド5倍の逆光の影響

ポラロイドx5は光の角度によっては
フレアがかなり目立ちます。
また周辺減光の影響も、
画面の一部が白く変化してしまうこともありました。
エレコム8倍の逆光の影響

エレコム8倍は
比較的安定しています。
これは筒状のレンズフードが
深いためでしょうか。
おかげで太陽を直接入れない限り
フレアやゴーストは出にくい印象でした。
検証3:斜め逆光(半逆光)
次に、木漏れ日のある斜め逆光(反逆光)。
完全な逆光ではなく、
光が斜めから差し込む状況です。
一眼カメラでの撮影で
よく好んで撮っていたシチュエーションです。
特に夕方は上記の逆光ほど
光の影響を受けずに
・キラキラと輝く玉ボケ
・黄金のように輝く毛並み
の表現ができます。
なので、愛犬を可愛く写すために
積極的に狙いたい状況と思ってます。
iPhone標準カメラ(約2m)

iPhone標準は流石の安定した写り。
背景の木々と愛犬が自然に写ります。
距離的にはちょうど良いと感じる画角ですね。
iPhone+ポラロイドx5倍望遠レンズ(約2m)

ポラロイドx5は背景が整理され、
主役の愛犬が引き立つ構図になります。
ただし、わずかにピントが甘いのが惜しいところ。
手動でピント合わせできないので
こればかりはこのレンズの癖と言わざるえません。
iPhone+エレコム8倍望遠レンズ(約2m)

エレコムx8はかなり寄ったアップになります。
望遠らしい立体感はありますが
常用するには少し近すぎる距離ですね。
iPhone標準カメラ(約5m)

iPhone標準は公園の広い雰囲気が伝わる写真です。
※このカットはポラロイドレンズを
はめたまま広角レンズ(0.9倍)で撮ったので
画面端にポラロイド5倍レンズが写り込んでしまいました。
標準は3m以上だと離れすぎですね。
iPhone+ポラロイドx5倍望遠レンズ(約5m)

ポラロイドx5は写り自体は悪くありませんが、
背景の木にピントが引っ張られています。
このシーンに関しては
もう少し近い距離の方が向いている印象ですね。
エレコムx8倍望遠レンズ(約5m)

エレコム8倍は愛犬と岩が程よく収まり、
背景の圧縮感もきれいです。
このレンズのベスト距離は
もう少し遠い印象ですが、
今回の木漏れ日カットでは
一番バランスが良い印象でした。
iPhone外付け望遠レンズ x5とx8の違い
今回の野外検証をもとに、
ポラロイドx5とエレコムx8の特徴を
簡単にまとめると次のようになります。
| 比較項目 | ポラロイド x5望遠レンズ | エレコム x8望遠レンズ |
|---|---|---|
| 望遠倍率 | 5倍 | 8倍 |
| 扱いやすさ | 比較的使いやすい | ピント合わせがかなりシビア |
| 画角 | 自然な望遠感 | かなりアップになる |
| 背景ボケ | 軽いボケ | 強い圧縮効果とボケ |
| 周辺減光 | やや強めに出る | 比較的少ない |
| フレア耐性 | 逆光でフレアが出やすい | 比較的安定 |
| ピント精度 | そこそこ合う | かなりシビア |
| おすすめ距離 | 2〜4m | 5〜8m |
| 総合印象 | 扱いやすい望遠レンズ | 難しいがハマると面白い |
結論|iPhone外付け望遠レンズの野外検証で分かったこと

今回の野外検証は、
正直に言うと「だからなんなの?」
という結論でした。。
とにかく、
・条件を詰め込みすぎた
・撮影パターンが多すぎた
・比較の軸が散らかってしまった
その結果、
ポラロイド5倍、エレコム8倍とも
・1本持って行くならコレ!
・このシーンならコレ!
という単純な結論を出せる結果とはなりませんでした。。
ただし、ひとつだけ
はっきり見えたことがあります。
それは
レンズごとに性格がかなり違うということ。
ポラロイドx5は比較的扱いやすい。
エレコムx8は難しいが、ハマれば面白い。
この時点ではまだ
完全に評価できる状態ではありません。
だからこそ次は
条件を整理してレンズごとに
再検証することにしました。

